今回は、クレパスと絵の具です。
挑戦として、実の部分を塊として描くのではなく、食べるのは一粒ずつなのだからと
描くのも一粒ずつ描く様にお話しました。
クレパスの色の中から黒か茶色かこげ茶を1本選んでもらって、それで形を描いて
その後で絵の具で色を付けています。
描く時に1色に限定したのは、形を描くことに集中させたかったからです。
絵というのは基本的に描き方なんてなくて、本人が描きたい様に描くのが
好ましいのですが、そればかりでは、その子が新しい表現の仕方に出会う
ことができません。なので、たまにこのように「技法そのもの」を限定して
体験してもらう様にすることがあります。
いろんな表現に出会い、体験した人は、自分で何かを生み出したくなった時に
選択肢が増えるということです。
本当の意味で自由な表現を手に入れるとは、少し長いスパンで考えなくては
ならないのです。
ちなみに、教室の都合で、火曜の教室は絵の具をパレットで、木曜の教室は
瓶絵の具を溶いて出しました。
前者は色が渋くなりがちですが色の幅と個人のオリジナリティがよく出ます。
後者は鮮やかな色を使えるのですが、絵の印象が似てしまうということがあります。
一長一短なのです。