子ども達は、知りたい!確かめたい!やってみたい!という好奇心の塊です。
ふだん何気なく見かけた事のあるパイナップルも、実際に触ったり、嗅いだり
マジマジと見つめたりすると、思っていたよりも固かったり、甘い匂いが
したり、チクチクしたりと、いろんな事が発見できます。
そんな好奇心から発見し感じた事は、子どもの心を動かします。
その動いた心が「表現」を生み出します。
子ども達は、心に感じた事を、その子なりに形する為に、考えたり、手を動かしてみたり
もう一度本物と向き合ってみたりしながら、少しずつ画面に定着させていきます。
そうして生まれたパイナップルの絵は、見事にそれぞれの「表現」になっています。
5さいにとっての見て描くとは、単に上手な絵が描ければ良いという物ではなく
その必死に自分なりの表現を生み出す体験自体に、そしてそれを周りの人に
認めてもらう体験に大切な核があるのだと思います。