今回のクラスでは、割としっかりとした形を描き始める子が多かった
のが特徴でした。
同じ年代の子どもたちに、同じように素材を用意して、同じ様に導入しても
子どもの表現は違う物になります。
クラスの雰囲気、先生と子どもの関わり、お友だちとの関わり
部屋の広さ、天候、体調、気分など、様々な事柄が影響してきます。
子ども達を取り巻く環境が子ども達の興味や遊びに影響を与え、結果として
様々な表現が生まれてきます。
豊かな表現が生まれてくる環境や生活のことを考えると、造形が特別切り離された
特殊な物ではなく、保育や暮らしと地続きでつながっていることが分かります。
今回の絵の具も綺麗でした。優しい色合いで、気持ちよく遊べる絵の具ですね。
カボチャを見ながらクレパスで描きました。
4さいさんは、見て描くと言っても、観察して詳細に描くというよりは、本物の
モチーフと出会うことで、心が動かされ、それをきっかけにお絵描きしてみよう
といった感じです。
カボチャを持ち上げてみたり、叩いてみたり、においを嗅いでみたりした後で
四つ切りの画用紙に描きました。
今回のお話としては、カボチャさんは、とっても硬い皮で守られているから
クレパスで描く時も「かたくなれ、かたくなれって力を込めて描いてみると
ツルツルのカチカチになるよ」という感じで、少し意識的に素材を扱うように
しました。
4さいさんは、見て描くこと自体チャレンジなので、「やるぞ!」と描き始められるか
が大事なところです。もうそれだけで褒めてあげられます。
形が似てるとか、どうとかいう結果は今回あまり気にしません。
このチャレンジする心が育つことが見られればこの活動は成功です。
もしも途中で、素材への興味や思いつきでカボチャから脱線したとしても、カボチャをきっかけに
始まった表現と捉えれば、それはそれで大丈夫なのですよ。